強度間伐跡地見学会を開催しました(2019.6.9)

 

大阪府太子町にある「太子人工林間伐隊」の間伐跡地を訪ねました。

 

上の写真のヒノキ人工林は、強度間伐実施後11年経っています。ここは2800本/haのヒノキ林(35年生)を800本/haに強度間伐したところ。

 

当初は林内がスカスカになって、一見切り過ぎのように見えたそうです。しかし11年経つと残されたヒノキが生長するので、同行された山主さんが「当時はたくさん切ったけど、今見たら一体どこを切ったんだろうと思う」とおっしゃるくらいになっています。「もっと切っておいても良かった」と思うほどです。

 

前回調査した6年前と比べ、ヒノキの胸高直径は平均22.3cmから25.1cmに成長し、2.8cm増加。間伐直後にはむき出しだった林床には、エノキ、ニワトコ、クモロジ、クマノミズキなど様々な植物を見ることができました。

 

 

【別の強度間伐跡地のbefore after】

(↓間伐直後の林内(2013年5月12日撮影)

 

(↓強度間伐実施後6年経過(2019.6.9撮影))

 

こちらの別の強度間伐跡地でも、林内に光が入り、むき出しだった林床にはササ、アカメガシワ、クロモジをはじめ様々な種類の植物を観察することができました。ヒノキは前回調査した4年前と比べ、直径は平均21.3cmから23.1cmに生長し、1.8cm増加していました。

 

強度間伐のbefore afterを多くの方に見ていただき、関心を持っていただけると嬉しいです。